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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第16章 泣き濡れてー抱き合う夜



「アポイントってパパに?」


「社を通したからな、個人は知らん‥
また獅王社長の秘書を通して、スケジュールからだろ」


「そんなの簡単、パパのスマホに掛ければ良いもの‥
たまに掛かっても来るし‥‥」


『・・・・・』


「・・・一番の天然を忘れていた・・・」


「えっ?
私また変な事を言った!?」


無自覚天然は何よりも怖い、俺もウッカリ忘れていたぞ?



『・・・
あのな小鳥遊、普通獅王社長と言えばアポイントを取っても、半年1年は会えんと言われているんだ』


「ああ、ついでに言えば、陽菜お前は連絡していたのか?
飛び出したと聞いたから、全く連絡を取っていないと思っていた」


「数ヶ月に1回くらいは‥
パパもママもお兄ちゃん達も、みんな揃って私には過保護なんだもん!」


「・・・・・」


よく‥獅王社長を落とせたな俺‥
今になって、どれだけヤバかったか理解出来たぞ?


曲がり間違っていれば、あの世に逝ってたなこれは。



「というか、あんなので仕事大丈夫なのパパって?
表は良く知らないから」


「・・・・・」


『・・・・・』


俺も樹も、開いた口が塞がらない‥
陽菜に心配されるとは、私的な獅王社長はどうなっているんだ!?


結局のところ、俺も樹も陽菜には勝てなかった‥
勝てる奴が居たら見てみたいもんだ全く。



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