この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第17章 マンション2ー雲母と同居?
樹(イツキ)部長との電話の後、雲母(キラ)さんは私に色々話してくれた。
雲母さんと樹部長は中学からの親友で、ずっと一緒に仕事をしていた事。
企業の立ち上げの時に雅楽代(ウタシロ)社長と兄弟喧嘩をして、樹部長や天羽(アマネ)専務を置いて1人で独立した事。
それに、私を秘書2課に入れたのは自分だったと、これも話してくれた。
「でも、どうして私を秘書2課に??」
「それか‥
悠久(ハルヒサ)の会社に入社前、たまたま会社前でぶつかっただろ?」
「うん・・・」
「大学時代から、天然だろうくらいは予想が付いていたが、まさか社会人になって此処まで地味になるとは思わなかった‥
だから、それを払拭する為に秘書2課にと凪(ナギ)に頼んだんだ、多少の事は目を瞑る‥これが条件だったが、今は少し後悔している」
「後悔??」
「秘書2課の半分の目的は、俺が陽菜に接点を持つ為、これは良かったが‥
逆に奏(カナデ)や悠久に目を付けられる羽目に、これは俺も後悔するさ」
確かに秘書2課に居なかったら、私はこうして雲母さんと話す機会すら無かった。
だけど奏常務と雅楽代社長‥
これはこれで、私はどっちが良かったのだろう?