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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第19章 助けて‥くれるの?ー男達の結託
「雲母(キラ)!!」
「・・・
漸く来たか凪(ナギ)」
樹(イツキ)から連絡を受けて、俺はすぐにこの場所を指定‥
この場所は、悠久(ハルヒサ)の会社の向かい側の雑居ビル。
何かあったらと、前々からビルの1フロアーを借りていた。
「・・・
すまん、俺と天羽(アマネ)の判断ミスだ‥
まさか残業を狙うとは、悠久の野郎っ!」
「今は責任の話をしている場合じゃない‥
見ろ凪、応接室だけ電気が点いている」
窓から双眼鏡で重役フロアーを見回せば、1室だけ明かりが灯った部屋がある‥
位置的には応接室、ブラインドが下りていて、中は確認出来んが、ほぼ当たりだろう。
「天羽は、応接室に連れ込んだと言っていた‥
応接室で当たりだろうさ、色々都合が良い」
「だろうな」
最近は陽菜の手前、あまり吸わなくなった煙草に手を掛け、ゆっくりと吸い込む。
悠久が居る中、どうやって陽菜を取り返す?
「はぁ、全て白状すれってか?
応接室の中のカメラは1台、社長室にリンクしている‥
後、遊び用に縄でも鎖でも固定出来る金属輪が10ヶ所、飾り棚に見せ掛けているサイドボードには、縄から玩具まで一通り詰め隠されているんだよ」
「よく揃えたもんだ」