この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第20章 シトラスの香りー陽菜のお守り
「うん‥‥‥」
「天然陽菜は隙があり過ぎるからな、ずっと俺が側に居てやるよ、余計な虫が付かないように俺の秘書で居ろよ‥なあ陽菜‥」
だから私を見上げる形でそんな言い方‥
どうして俺様なのに、こう甘いの、こんな事をされる度に私は雲母に惹かれていく。
分かってる、多少自覚もしてる‥
私ドンドン雲母に惹かれてるって‥‥
だけど私で良いの?
普通の私で良いの?
雲母だったら、もっと綺麗な人を捕まえられるでしょう。
自信が持てなくて‥
私はまだ雲母に返事を返していない、そして雅楽代社長にされた仕打ちも少しだけ影響してる。
兄弟だけあって、どこか似てるから・・
「・・・雲母・・・」
ちょっと自己反省‥
こんな時に考える事じゃ無いのに私‥‥
「まあ良いさ‥
怪我が治るまでに、ゆっくり考えろ‥ついでにその気も失せたようだしな、今日は大人しく寝ろ」
「・・・・・うん」
漸くベッドに下ろしてくれて‥
少しだけ、ごめんなさいと思いながら、小瓶を握り締めて眠りに付く。
もう少しだけ‥‥時間を下さい‥
考えさせて、雲母の事を‥‥‥