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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第20章 シトラスの香りー陽菜のお守り



「うん‥‥‥」


「天然陽菜は隙があり過ぎるからな、ずっと俺が側に居てやるよ、余計な虫が付かないように俺の秘書で居ろよ‥なあ陽菜‥」


だから私を見上げる形でそんな言い方‥
どうして俺様なのに、こう甘いの、こんな事をされる度に私は雲母に惹かれていく。


分かってる、多少自覚もしてる‥
私ドンドン雲母に惹かれてるって‥‥


だけど私で良いの?
普通の私で良いの?
雲母だったら、もっと綺麗な人を捕まえられるでしょう。


自信が持てなくて‥
私はまだ雲母に返事を返していない、そして雅楽代社長にされた仕打ちも少しだけ影響してる。


兄弟だけあって、どこか似てるから・・



「・・・雲母・・・」


ちょっと自己反省‥
こんな時に考える事じゃ無いのに私‥‥



「まあ良いさ‥
怪我が治るまでに、ゆっくり考えろ‥ついでにその気も失せたようだしな、今日は大人しく寝ろ」


「・・・・・うん」


漸くベッドに下ろしてくれて‥
少しだけ、ごめんなさいと思いながら、小瓶を握り締めて眠りに付く。


もう少しだけ‥‥時間を下さい‥
考えさせて、雲母の事を‥‥‥



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