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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第25章 俺にしとけよー愛の告白



黙っちまったか‥
陽菜はギリギリのところで地味な方を選ぶ。



『繊細な子だから‥‥』


先ほどの紫吹碧(シブキ アオイ)との会話が蘇る‥
唯一の女性という事で、散々と成り上がりの対象物として見られていたんだろう、小鳥遊家の女性として狙う男達、煽て諂(ヘツラ)うが基本的に悠久(ハルヒサ)と何ら変わらない。



(だからこそ、余計に悠久を嫌うんだろうな)


そんな欲溢れる光景を、子供の頃から見ていりゃ嫌いにもなるさ‥
陽菜の感覚で真っ当だ。


そして、立場逆転の悠久の事も‥
恐怖心もあるが、根本的なところで嫌いなんだろう、奏(カナデ)の見合いといい、やっている事は陽菜を欲の対象として見ていた男達と、全く変わらないんだ。



(・・・・可能性‥‥か・・・・)


紫吹碧は言った俺が唯一の可能性だと、俺だったら陽菜を頷かせる可能性を持っていると。



(何時・・・頷いてくれるんだろうな・・・陽菜・・・)


可能性は可能性であり、陽菜が何かを考えている事は確か‥
諦める気は更々無いが、頷いて貰えないのも、なかなかに切ない。



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