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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第28章 陽菜の決断ー愛しい人
「・・・
1日超えたね・・・」
雲母(キラ)が小鳥遊(タカシナ)邸から出て1日以上‥
連絡をくれる訳でも無く、私も迷惑になるかなと思い連絡を入れていない。
ついでに言えば、樹(イツキ)さんの姿も見えない‥
此処から出れば分かるもの、多分敷地内のどこかには居る、ただ昨日の事があるから顔を合わせにくいとは思う。
「陽菜様、コーヒーが入りました、軽いスイーツもご用意しております、如何でしょうか?」
「・・・
いただきます・・・」
この場所は、家族のリビングに当たる部分‥
流石にね、私の部屋は‥あの一晩の雲母を思い出してしまって、居心地が悪い。
そんな理由でこっちに出て来た。
「ありがとう・・」
椅子に座れば、屋敷内に在中している執事が、即座にコーヒーとスイーツをテーブルにセッティングしてくれる。
5年前は普通だった事‥
だけど今の私には違和感しか無いの、別の普通を見付けてしまったから。
(・・・きら・・・)
5年1人で頑張って、でも今は雲母に振り回され‥全然嫌じゃない、振り回してくれる方が・・・好き・・・