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第29章 一緒に海外へｰ幸せｰ

天羽さんは、とりあえず取締役役員として‥
樹さんは営業課長として、雲母の会社にやって来た。


もっと驚きなのが、成宮(ﾅﾘﾐﾔ)さんや竜崎(ﾘｭｳｻﾞｷ)さんの引き抜きが成功し、それぞれ営業と人事で再スタート‥


どうやら、私を逃がす手伝いの時に、悠久(ﾊﾙﾋｻ)さんの裏の顔を知って嫌になったらしい。



こんな忙しい３ヶ月・・


最近は少し落ち着いて、雲母も自分の会社に居る事がだいぶ増えた。



「どうせだったら、陽菜がこの会社の社長をやるか？
この３ヶ月、凄い活躍だったそうだな？？」


「冗談でしょう、私は今のままで良いの、相変わらず目立つの好きじゃ無いから‥
それに、私より時雨さんや天羽さんのお陰だもん」


「だが、企画や発案は陽菜しか出来ん、それが一番重要だぞ？
基本コンセプトが無ければ、会社は成り立たないからな」


「おだてても何も出ませんっ！」


「おだてじゃ無いんだがな‥
まあ‥陽菜に欲を求めても無駄か‥‥」


「無駄だもんっ！！」


私の価値観も相変わらず‥
５年間で培った感覚は、そう簡単に直らないし、やっぱり徹底した庶民感覚は抜けてくれないよ。