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第29章 一緒に海外へｰ幸せｰ

「・・ンッ・・」


触れる優しい唇とシトラスの香り、私が何よりも安心出来る、雲母の腕の中。



「・・それとな陽菜」


「？？？」


「・・・
そろそろピルを使うのを止めんか？
俺としたら・・・陽菜との子供が欲しいんだよ」


「雲母知って‥‥
それに子供ぉ！？」


「結婚したら、子供を欲しがるくらい当たり前だろうが天然陽菜」


「それはまあ‥‥」


知っていたんだね、私が未だに樹さん経由でピルを服用していた事‥
雲母って中出しばかりだもん、万が一を考えてずっと服用していた。



「陽菜似の女の子が欲しいな」


「・・・
それ‥凄い甘いパパが出来上がりそう」


「悪いか？
父親ってのは娘に甘いもんだっ！」


「・・ぷっ‥
今からこれじゃ、本当に激甘パパが出来ちゃう‥くすくす‥‥」


「余計なお世話だ！
その前に‥子作りだが？
寝かせてやる暇が無いかもな、覚悟しろよ陽菜」


「ち‥ちょっと！？
仕事があるんだから、寝る権利くらい下さいっ！！」


「俺の気分しだいだなそれは‥」


何時もこんなやり取り、だけどこれが楽しいの‥
俺様でエッチだけど、優しくて頼りになる‥そして何があっても私を守ってくれる‥‥それが雲母だから。