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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第29章 一緒に海外へー幸せー
「意外に語学堪能だったんだな」
「雲母だって‥」
パーティーの喧騒の中、私と雲母は密かにバルコニーへと、連れ立って逃げ出して来た。
理由的には‥挨拶挨拶で疲れた‥だけど、少しだけ2人の時間が欲しかったのもある。
「俺は学生時代に、語学系は一通りやったが‥」
「私は‥あれかな?
子供の頃からの教育の中で‥
普段使うものじゃ無いもの、だけど覚えていたみたい」
「お嬢様教育も大変だな」
「そう??」
見詰め合って少しだけ笑う・・
今日の雲母は何時も以上にカッコいい‥
ママったら、雲母の分のファンシースーツをデザインして作ってたの。
私と正反対の白基準のスーツ、だけど飾りは同じく深紅‥
ワイルドな雲母には、凄く似合ってる。
「こういう雰囲気の陽菜も良い」
「雲母もカッコいいでしょう‥
女性の視線が凄かったの知ってる?」
「その言葉、そっくり返してやるぞ陽菜‥
お前、どれだけ注目を浴びていたか、気付いていたか?」
あらら‥お互い様って言いたいのね?
今日に限っては、私も雲母も物凄く目立つ存在‥
だって、主催紫吹の娘と婚約者だもん。