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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第33章 樹と天羽の悪巧みー秘書2課解散
場所を変えて専務室・・
「本当に、コーヒー道具一式持ち込んでいたのか‥」
「まあね、私の趣味‥知っている筈だよね樹?」
「そりゃ大学時代に、毎日飲んだからなぁ‥
・・・今考えれば、あの頃が一番楽しかったのかも知れん」
コーヒーメーカーから落ちると共に、部屋の中に良い匂いが漂う。
あの頃は毎日嗅いでいた匂い‥久しぶりと思うほどに、俺も歳を取った訳だ。
「夢があったよ‥あの頃は‥
学生企業で毎日が必死だったが、夢だけはしっかり持っていた‥今と違ってね」
「そうだなぁー
目指せ億万長者なんてバカ言っていたな‥
実際になって見たら、つまらんものだった‥‥と、雲母が零していたが」
「・・・
そして悠久君はのめり込んでしまった‥
皮肉だね、兄弟で正反対とは‥‥」
「全くだ、合わせれば最強だというのに、此処まで反りが合わない‥
お互いの性格が、かなり影響しちまっている」
同じ俺様でも陰と陽‥
ネガティブな悠久と、ポジティブな雲母、この違いが此処まで大きな変化を生んだ。