この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第33章 樹と天羽の悪巧みー秘書2課解散
こう言っちゃ負け惜しみに聞こえるかも知れんが、唄姫だけは身辺調査済み‥
何かとお騒がせの唄姫だ、表立って何かあったら不味いと、秘書2課に移動になってすぐ、身辺調査はしたんだよ。
ごく普通の一般家庭‥
出て来たのは、こんなもんだったが‥‥
(気持ちは分からない訳じゃ無いんだがな‥)
一般だからこそ、上にのし上がりたい玉の輿に乗りたい‥
俺達だって、そんなところから始めたんだ。
だだ‥悠久と同じく、唄姫も顕著だった‥それだけの事、いや‥それが一番デカいか・・
その唄姫は、草薙の素性を聞いて2重のショックだったのか、普段あれほど口喧しいのが、椅子に座ったまま茫然自失状態。
良いお灸だが、かなり効き過ぎたか??
「そう‥‥樹‥」
「なんだよ?」
「たまにはコーヒーを飲みに来ないかい?
陽菜君も居なくなり、私1人もつまらなくてね」
天羽のコーヒーか‥
考えて見れば、意図的に専務室には近付かなかったからな、社内で天羽のコーヒーを飲んだ試しが無い。
「・・・
たまには‥良いか‥
天羽の淹れるコーヒーは上手いからなぁ‥‥」
椅子から立ち上がり、天羽と共に秘書2課を後にする‥
多分にコーヒーは名目、残りの話をしてしまいたいんだろうさ。