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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第36章 ひとときの夢§おじさん‥だよ?ー天羽の夢ー
また悠久(ハルヒサ)君に何かされたであろう、陽菜君に出くわしてしまって‥
流石に社内は辛いと思い、行く場所も考えられずに、私のマンションに連れて来てしまった・・
「すまないね、私の家で‥‥」
「いえ、私の方こそ‥すみません‥」
俯いたまま、ずっと顔を上げる事が無い陽菜君‥
泣いているのかと思ったが、涙の痕は見えない。
いや、心は落ち込み泣いているのだろう‥
こんな時くらい、誰かが側に居てあげた方が良い・・
「あの‥天羽(アマネ)専務‥‥‥」
「なんだい?」
「・・・
お邪魔でしたら、私‥帰りますから・・・」
こんな時にまで気を使って‥
私は‥陽菜君が座るソファーの前に、腰を下ろした。
「邪魔だったら、此処には連れて来ないよ‥
陽菜君、また社長に何かされたね?」
「・・・・っ!!」
俯く彼女の身体が、ピクッと震え‥
完全に何かあった証拠。
「・・怪我とかしていないかい?」
「多分大丈夫です・・」
「多分って‥
痛みとかあるのなら、ちゃんと手当てをした方が良い」
「・・・・・」
黙ってしまった‥
何処か不味い場所に、痛みがあるのだろうか?