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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第36章 ひとときの夢§おじさん‥だよ?ー天羽の夢ー
「陽菜君・・・顔を上げてくれないかい?」
「・・・・・」
無言で首を弱々しく横に振る陽菜君‥
普段の彼女から見ても、少しおかしな行動・・
このままでは、らちが明かないと、私は覚悟を決めて行動に移る‥
こんな陽菜君は、見ていたくないから・・
「・・すまない・・」
「・・・あっ・・・」
彼女の隣に座り、腕を伸ばし彼女を抱き締め‥
ゆっくりと‥拒絶されないよう、顎に手を掛け少しずつ陽菜君の顔を上げさせた。
「陽菜・・・君・・・」
上げた顔‥いや頬に、ハッキリと分かる打たれた痕‥
ずっと我慢していたのか‥‥
「こんな・・辛かっただろう・・我慢しないで言って欲しいよ私は・・・」
「・・・ごめんなさい‥天羽専務・・」
また俯こうとした陽菜君を、私の手で止めた。
「赤くなるまで女性を打つなんて、私には耐えられない‥
こんなになるまで、女性に‥陽菜君に手を上げるなんて‥‥」
赤くなった頬に触れようとしたら、陽菜君はピクッと身を引く・・
「大丈夫‥痛い事はしない、約束するよ‥‥」
そう言って、もう一度‥
今度は陽菜君も、大人しく触れさせてくれた。