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第43章 ドキドキ波乱の新婚旅行ｰ魅惑と誘惑のドイツ

『ピアス・・
貴様も組織のっ！！』


『貴方達のような下位階級と一緒にしないで頂きたいですね・・
たかだかブラス(真鍮)ピアス如きで、幹部気取りで誘拐とは‥‥私の意にそぐわない者は必要ありません』


仁科さんは話しながら周りをひと睨み‥
それだけで男達は動かない‥いや、動けないの？


そんな緊張感なのに、仁科さんは悠々と私に向かって歩いて来る。



『・・その手を離しなさい無階級』


『・・・・・』


一言‥一言だけで、私を捕まえていた男は、私から手を離した。



「良かった‥
何もされていませんね陽菜さん？」


「仁科さん‥‥
はい、私は縛られていただけで大丈夫です」


「そうですか‥
陽菜さんこれから少し荒っぽい事をするので、貴方は見ない方が良い」


「あ‥えっ！？」


仁科さんがポケットから取り出したのは長い布、それを私の目に被せて後ろで縛ってしまった。



「世の中、見ない聞かない方が良い事だってあるんです‥
目は塞ぎましたが‥このままでは聞こえてしまいますね陽菜さんに‥‥」


「？？」


仁科さんが私の手を取り、今まで座っていた椅子に座らせて、そして私の首に手を付けたら・・



「・・・あっ・・・」


クラッと‥意識が遠のいていく‥
仁科さん‥どう‥して‥‥‥