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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第43章 ドキドキ波乱の新婚旅行ー魅惑と誘惑のドイツ

"コツコツコツコツ・・・・・"
薄く聞こえて来るのは歩く靴の音、そして音の度に揺れる私の身体の感覚。
ギィーっと扉が開く音がして、更にコツコツ歩く音がしたと思ったら、吹き抜ける風を感じた。
「・・・
もう良いですよ陽菜さん」
フワッと下ろされる感覚がして、最後に目隠しが外される。
「・・・・・」
私が見たのは外、古い住宅の密集地の1つで、その玄関先らしい階段に私は座らされていた。
「仁科さん‥‥その‥どうなったんですか?」
「やっつけちゃいました‥
もう安全ですから心配しないで下さい」
「仁科さんが?」
「ええ、どうやったかは‥‥‥秘密です」
穏やかに笑って、唇に指1本付けて秘密というサイン‥
私が気を失っている内に、仁科さんはあの男達をやっつけたの??
「さあ、小鳥遊さんが待っています、歩けますか陽菜さん?」
「だ‥大丈夫」
捕まって縛られていただけで、何かされた訳じゃ無いもの、歩く事は出来るよ。
仁科さんが気を使ってくれ、私をエスコートするように隣を歩いてくれて、乗って来た車まで案内された。
それから車に乗って移動、雲母が待っている場所まで・・・

