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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第44章 新婚旅行は辛くて甘いー絡み合う一夜

「・・陽菜?」
「・・・・・」
劇場地下からセーフハウスまで、陽菜は一言も語らず‥
だが、俺の腕を掴んで絶対に離さない。
多分に恐怖心・・
陽菜は言った『また』と、それは悠久と同じ事を意味すると俺は思う。
仁科が助けに入らなかったら、陽菜は誘拐した男共に手加減無く犯されていた‥‥陽菜のニュアンスでそれが分かった。
セーフハウスに入り、ホームセキュリティーを作動させた後、俺は包み込むように陽菜をしっかり抱き締める。
「・・・雲母・・・」
「この天然陽菜、トイレに行くだけで、こんなに大騒ぎになるとはな‥
・・今度はトイレにも付いて行くぞ?」
「えっ?
あの‥その‥‥」
「どれだけ俺が心配したか分かるか?」
「・・・・ごめんなさい」
まだ少し震える身体‥
陽菜だって自覚はしている、ちょっとのつもりが、こんな騒ぎになってしまった罪悪感と、海外誘拐という恐怖。
「分かれば良いさ‥
俺だって、自力で助けにいけなくて多少は悪いと思っているんだ」
「・・・うん・・・」
俺の胸に顔を付け、相当落ち込んでいる様子‥
少しでも陽菜の心を軽くする方法は無いか??

