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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第44章 新婚旅行は辛くて甘いー絡み合う一夜
「・・・行っちゃいましたね陽菜ちゃん・・・」
「ええ、1日早い帰国‥良い判断ですよ」
ミュンヘンのセーフハウスから、直で空港に行きベルリンへ‥
そして国際線で日本へと旅立った小鳥遊夫婦。
「あんな約束をして良かったの・・・悠人?」
「非はこちら側にあったんです、正当な取引ですよ美波」
「そう‥
私は日本への為に、小鳥遊さんとのパイプを繋げたと思っていたわ」
「それも少しありますがね」
空を見上げれば、2人を乗せた飛行機が、日本へ向け飛んで行くのが見える。
日本の旧家小鳥遊家‥
確かに繋がりは保っていたいところだが、一番の理由は美波が彼女を本気で心配していたから。
「多分‥また会えますよ、私の感です」
「悠人の感は当たるから‥
私もまた陽菜ちゃんには会いたいもの‥‥何時か‥‥」
「そうですね何時か‥‥」
何時かまた出会う時が来る、どんな形かは私ですら分かりませんが。
今はただ美波と2人で、遠い日本に帰国する小鳥遊夫婦を見送っていた。
何時か、もう一度再会出来る日を信じて・・・