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淫の館
第5章 磔の躾

水中から引き揚げられた記憶がない。
私は死んだのだ。
ジャラ…ジャラ…ザバッ…
「館主様、下が息をしてません。」
「貸せっ」
バシン…バシン…
ッゲェッ…ゲホッ…ゲホッ…
ほんの一瞬だったのだと思う。
子供に会えたような気がしていた。
男に棒で叩かれて、水を吐いて気づいた。
やはり死なせてもくれない…
「やっと中身が浄化したな。次は器だ。洗え。」
いつの間にか弟子たちがモップを持っている。
先程叩かれたのも、モップの柄だった。
バケツにモップを突っ込み体を擦られる。
刷毛は柔らかいものだったが、動物園の動物の扱いだ。

