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淫の館
第7章 曜日の躾
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「これから埋葬の儀を執り行う。」
台には厚手のタオルが敷かれふかふかだった。
男が私の頭側に立ち、ボウルを持っている。
「目を閉じて。」
男が優しく囁いた。
ポタッ…ポタッ…ポタッ…
額に何かが垂れる。
良い香りが鼻腔を擽る。
「アロマオイルですか。」
「そうだ。薔薇のアロマだ。」
額から目の方に垂れるアロマを男が柔らかい布で拭う。
優しい触れ合いを忘れた肌にそれは染み込んでいった。
「もう、目を開けていいよ。」
男が頭にもアロマを垂らす。
塗り込む訳でなくただ垂らすオイルが肌を伝いタオルに染み込まれていく。
高価と思われるオイルをふんだんに垂らしていくのだ。
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