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淫の館
第8章 火の躾

ああああっ…
ガバッ…
はぁっ…はぁっ…
私は自室のベッドで目覚めた。
弔いは、埋葬の儀は、いつ、どうやって終わったのだろう。
石畳の躾から、賭けの話があり脱走寸前まで行った。
そして、現実を突き付けられ連れ戻された。
この館で男の、館主様の管理下で生きることを覚悟した。
代わり映えしない昨日までに比べ、今日は沢山のことがありすぎた。
襖を開けて、鏡を見た。
坊主頭の私…
初めてそれを自分で触れた。
鏡には、髪の毛のある自分が映る。
いや、実際には坊主頭なのだが、受け入れられない姿だからか、鏡の中にいるのは別人に思えた。

