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淫の館
第12章 土の躾
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食事は相変わらず館主様と二人で摂る。昨日から野菜の副菜がつくようになっていた。
色々なものを食べられることに感謝し、素材の味を味わって頂くことができた。
会話は食事の事など差し障りのないものばかりだ。
館主様は躾の予定や終わってからの感想を話したりしない、
無のままで躾を受けさせたいのだと思う。
ここの運営資金がどうなっているか、担当でない弟子たちや、呼ばれていない女たちがどうやって過ごしているのか等、わからないことだらけだったが、それも話題にはしなかった。
館主様に嫌われて暮らすのは辛いと思っていたけれど、今はどうしたら好かれてお相手してもらえるのかと考えるようになっていた。
そして、日替りで呼ばれる女たちが、館主様との逢瀬を心待ちにしているのがわかると、躾とはいえ、毎日お相手してもらえる優越感を持っていた。
それすらも館主様の計画のうちとは気づかないままで…
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