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淫の館
第17章 木の躾…2週目

「はい、かしこまりました。ところで四階には何があるんですか?
女性の方たちや館主様がいらっしゃるんですか?」
「興味を持つのは勝手だが、今はまだ知る必要がない。それよりも、早く巡業に慣れるように、そして技を磨くことが先決だな。」
言い放つと共に、男は作務衣を脱いで畳に敷かれた布団に寝そべった。
私の与えられた部屋より少し手狭な和室、押し入れと嵌め込みのタンスやクローゼットらしきものと折り畳み式のちゃぶ台に小さな本棚だけがある部屋。
皆同じ部屋の造りなのか、敷かれた布団は万年床なのか、気になることは沢山あったけれど、また、『知る必要がない』と気分を害されても嫌なので、言葉を呑み込んだ。

