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淫の館
第22章 誇りと咎め

ジンジンとした痺れで目覚めた。心臓がクリに移ってしまったかのように拍動していた。
んぅ…
「気付いたか、タエ。」
っは…あぁ、館主様…
館主様も私も裸のままで、館主様にくるまるようにして寝ていた。
まだ、妖しい逢瀬の間のベッドにいた。
「あ、あの、私はどれくらい寝ていたのでしょうか。」
「寝るというほどではない。30分ほど気を失っていただけだ。」
人の温もりに包まれることが、これほど心地好いものだとは思ってもみなかった。
自室に一人、監禁されたかのように過ごしているのが寂しかったのだ。

