この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
淫の館
第2章 2回目の逢瀬

私の淫らな体質を炙りだす熱のように感じる。
男のいやらしい指先が、虫のように体を這い回る感覚さえ感じられるのだ。
っはぁ…
「縄は初めてですか?」
っはぃ…やめてください…ほどいて…
「いや、体にはしっくりきてるのでしょう?
相性がいいようだ。
縄酔いしている。
さっき言ったように、縄目により貴女の淫欲が滲み出ているのですよ。」
男はまだ触れてこない。
ギリギリと縄に締め上げられる感触だけの筈が、男の愛撫を感じていた。
爪先立ちで足元がふらふらする。
天井のリングとフックの擦れる金属音だけが聞こえた。
あああっ…
ふらついて、男の手に体が触れる。
火に触れるより熱く感じた。
男の手は支えて元の体勢に戻すだけなのに、凄い愛撫に感じた。
ギリリ…ギリリ…
金属音だけが時を刻み、永い時間に思えた。
「奥さん、寄りかかってるフリをして、あちこち体を押し付けてきて、触ってもらいたいんじゃないですか?」

