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淫の館
第24章 重鎮
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そのあと5号室のイツツさん、6号室のムツさん、7号室のラッキーさんと巡業する。
務めは疎かにはしていないが、死の戒めの話が強烈で、ずっと頭の中を過っていた。
今日の館主様の夜伽は女性の名前が入っていたので、自室で休む。
1人で眠るのは寂しいような、それでいてホッとしたような感じだった。
明日は休息日の日曜日、自由な時間を過ごせるて思っていた。
「タエ、来なさい。」
館主様に起こされて、試練の間に出ると、そこに朝食が用意されていた。
「おはようございます。」
「今日は特別な務めがあるから。」
食後に風呂に行き、またここに戻って来るように言われた。
何があるのだろう。
わからないことは不安でなく、期待へと変わっていた。
風呂から戻ると外されていたクリキャップとグリップがつけられ、着物を着せられ正座する。
首輪が填められ、頭を黒布で隠され視界が奪われた。
ガタガタと音がして、沢山の人が何かを運んで置いていく。
私は正座のまま、じっと待っていた。
人の気配がしばらくなかったと思っていると、館主様が戻ってきたようで、他にも数人の足音がして、またガタガタと音がする。
椅子に腰掛けた音のような気がした。
「タエ、十人衆の皆様だ。この館を支えてくださっている方々だ。」
私は見えないまま、三指をついてお辞儀した。
「皆様、新しい女、タエです。」
十人衆、館を支える方々、、
新しいことに驚いていると、多分館主様が首輪についた鎖を引き、立たされた。
「タエ、着物を脱いで皆様に見ていただきなさい。」
十人の見知らぬ男がいる。そして、私は黒い頭巾を被り、何も見えないままで自分の裸を晒す。
恥ずかしさと興奮を覚えながら、帯を解き、着物を開き、床に落とした。
十人のお客様は何も声を発しない。
そして、館主様が首輪のすぐのところの鎖を掴み、ぐいぐいと引いて私を歩かせた。
多分、座っているお客様のすぐ前に立たされているのだろう。体温を感じた。
「タエ、ゆっくり回って全身を見ていただくんだ。」
言われるままに回っていく。
お客様は誰1人、何も喋らない。
熱い視線を感じながら、ゆっくりと回っていく。
1人1人の前に館主様に引かれていき、同じようにゆっくり回っていく。
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