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銀木犀の香る寝屋であなたと
第7章 別離
 珠子はロバートの腕の中にいる。彼の胸に手を乗せふわふわした茶色い胸毛を弄ぶ。
情事が終わっても甘い言葉をささやく彼に、少しずつ珠子は心が動かされていた。

「ねえ、ケイカ。僕の国に一緒にこないか?」
「えっ?」

「帰国命令が出たんだ。あと、三ヶ月したら帰らないといけない」

「……。家族が……、無理だわ」
「援助するヨ。だめカイ?」
「少し考えさせて……」

 ベッドに腰かけて天井の揺れる赤いガラスのランプシェードを眺める。ロバートの誘いはとてもうれしいものであるが、キヨと吉弘を置いてはいけない。身支度をする珠子の腰にロバートはそっと腕を回す。

「ハニー。アイラービュー」

 珠子はにこっと微笑んで優しく腕を振りほどいた。
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