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銀木犀の香る寝屋であなたと
第7章 別離
――ロバートとジェニファーの父親が親友同士で、しかも軍人としてのきずなも強く、子供同士を結婚させたいとの希望だった。
兄妹のように育ったジェニファーとは、全くその気が持てないロバートにとって親同士の口約束などいつでも反故にできるものだと思っていた。
しかしジェニファーのほうは違うのだ。
彼女はロバートとの結婚をずっと希望し続けている。
しかも間の悪いことに彼女の父親が戦死し、母親も病気がちでジェニファーは頼るものもなく、ロバートにすがりつくしかない状態になっているのだ。
手紙一つ寄こさず帰国が遅いロバートにしびれを切らし、とうとう彼女はやってきたのだった。
兄妹のように育ったジェニファーとは、全くその気が持てないロバートにとって親同士の口約束などいつでも反故にできるものだと思っていた。
しかしジェニファーのほうは違うのだ。
彼女はロバートとの結婚をずっと希望し続けている。
しかも間の悪いことに彼女の父親が戦死し、母親も病気がちでジェニファーは頼るものもなく、ロバートにすがりつくしかない状態になっているのだ。
手紙一つ寄こさず帰国が遅いロバートにしびれを切らし、とうとう彼女はやってきたのだった。