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色絵
第7章 満開

温かい…

静寂に包まれた穏やかな時間。
幸せな夢を見ていたような気がする。

意識が段々覚醒してくる。目を開けて、しばらく事態が思い出せない。

お屋敷にきて、先生の顔を見たら我慢していたものが一気に溢れてしまって…

そうだ…先生に2回も…
先生の胸に頭を乗せて寝ているのだと気づく。

華奢だと思った先生の体が間近にある。
細身だけどしっかりと筋肉のついた胸板。

そっと指で触れる。鼓動を確認していると、先生に手首を掴まれた。

「目覚めましたね。」


先生が髪を撫でてくださる。指一つの動きすら愛してると語りかけてくるような温かさ。

触れられるワタシの体も愛していますと応える。

優しい触れ合いに心まで満たされていく。


ワタシは起き上がろうとしたが、先生の腕にくるまれて離れることが出来なかった。


「もう少しこのままでいたい。」

逆に体を引き上げられて全身が先生の上に乗せられてしまった。

先生の肩口まで引っ張られる。顔が近すぎて恥ずかしくなるが、先生が背中を撫でてくれる心地よさに、そのまま体を預けて甘えていた。

「今日は特別にお昼を一緒にここで食べましょうか。」


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