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色絵
第7章 満開
「先生、それは申し訳ないです。」
「ですから今日だけですよ。少しゆっくりするといい。有るもので簡単に作りますから…」
「わかりました。ご馳走になります。」
「大したものではないですけどね。
それと、どうしても妊娠したくないなら、体温を計って避けたらいかがですか?
今の状態ではあまり望めないでしょうから…
そして僕にも教えてください。」
先生の方が色々詳しそうだった。でも何故先生に伝えるの?
「まさか、自分の子供を他人に育てさせる訳にいかないですからね。」
先生は話の間もずっと私の背中を撫でていた。
「先生といると安心します。とても温かいし…」
「貴女もですよ。二日間あまりゆっくり眠れなかったでしょう。もう少し休みなさい。」
大丈夫と答えようとしたけど、先生の温もりには触れていたかった。
もう少し…あと少しだけ…
そして意識が途絶えた…
コンコン
「そろそろ食事にしましょうか。」
ノックで目覚めたワタシは、先生の声と同時に美味しそうな匂いに包まれた。
「朝食みたいなメニューですが、此処で食べましょう。」