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色絵
第7章 満開

次の作品の為に貴女を抱く。突然の行為にも貴女は僕を受け入れた。

午前中から抱きたかった。
貴女が僕の下で欲に乱れる姿は愛おしい。

んんっ

貴女の昂りに合わせて自身を抜き太ももに白濁をはぜさせる。

口づけを落とし貴女が余韻に浸る間に着物を着る。

「体はキツくないですか?」

「はい。」

「では次の百合の絵に取り掛かりましょう。」

裸のままの貴女の手を引きアトリエに連れていく。
窓際に立たせて、襦袢と百合の着物を型崩れさせて引っ掛ける。

「先生…」

何か言いたげな貴女に、庭の芍薬の茎の真ん中をくわえさせる。

「あの芍薬が花開いたんですよ。
男に抱かれた百合、芍薬から百合まで成長した女を描きますよ。」

窓を背に、斜めにこちらを向かせ、こちら側の足を半歩後ろに引かせる。

んんっ

貴女が芍薬で塞がれた唇からくぐもった艶声を洩らす。

「ああ、僕の証が太ももを伝ったんですね。」

んっ

「いいんですよ。歩き回った百合が男を誘った結末が描きたいのですから…」

貴女は行為の証が伝うのに身悶え、快感に満たされた余韻を全身に残して、ぼうっと立っていた。

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