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色絵
第7章 満開
先生が下絵に取り掛かる。突然の行為の意図が明かされる。
芍薬や牡丹が為し得なかった歩みにより、百合は男にその花びらを貪られ、男を迎え入れた証拠を太ももに刻まれた。
口にくわえた芍薬にはもう戻れない。だって男の味を知ってしまったから…
百合は歩み続けるのだ。
男を求めてさまよい続けるのだ。
たとえ、無理矢理拓かれ花びらを落とすことになろうとも…
ああ、先生、もう離れられません。どんな仕打ちが待っていようとも、先生のくれる快楽から逃れることは、餓えた体が許さないから…
太ももを白濁がじわじわと伝う。そのたびにワタシは身悶える。
っん…
そして次なる快感を欲して、蜜壺は濡れそぼつ。
芍薬を落とさないように、
また、噛み締めてしまわないように加減するワタシの口端から、涎が溢れていく。
しっかり視線を合わせながらも、一言も話さずに筆を進める先生は、
先ほどワタシを抱いた男とは別人のようだ。
その視線がワタシを責める。誰に抱かれたんだ。もうお前は、庭にいた僕が育てた芍薬じゃないんだと詰る。
そう、ワタシは百合、男を求めて渡り歩く淫らな花。