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色絵
第8章 情画

先生が衣装部屋から道具を持ってくる。

ワタシは腰掛けて待っていた。

「立ちなさい。」

部屋へ入るなり命令調の先生にビクッとして立ち上がる。

後ろから手を回され、帯締めを解き、手早く着物を脱がされていく。

「座りなさい。」

クッションが置かれた椅子に座るよう命じられ、ワタシは腰掛ける。

裸で椅子に座る。
非日常と日常の動作が相まって、ワタシの体はオカシクなっていく。

先生が椅子の後ろに立つ。ああ、あの絵のようにされるんだ。

「前屈みになりなさい。手は横に上げて。」

下に垂れる乳房、そこに赤い帯締めが通される。

2枚目の牡丹で、着物の上から下帯で括られたのとは違う。

細い組紐が肌に食い込む感触、ピリリと体に何かが走る。

縛られて不自由になる事を体が悦んでいるのだろうか。

考えている内に、帯締めは胸の上下に通され、次に、谷間の中央で交差され、全ての紐がそこで結ばれる。

横にした8の字の中に括られた乳房は、重力に垂れ下がる以上に突き出ていた。

先生が手を掴んで後ろに回し、後ろ手に縛られる。
括られた手が、背もたれの後ろに引っ張られ、ワタシは上体を起こされた。

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