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色絵
第8章 情画

先生は2種の花の競演に喜んで筆を進めていた。


「美しいけどイヤらしいですね。」

先生が突然おっしゃった。

「イヤらしいですか?」


「形状がね。それぞれ男女の持ち物に似てるから例えられるんですよ。

百合は女性、薔薇は男性。
綺麗ですけどね。そう考えるとイヤらしいなと。」

「先生…」

「いや、真面目にレッスンしましょうね。」



午後は、2枚目の絵の為に、また縛られる。
2枚目が完成したらと言われて、まだどんな作品になったのかわからない。

恥ずかしいけど、それは愛の証。たくさん作られていくことは喜びだった。


そして、ワタシの体は変化し始めていた。
縄目に縛られ、抵抗出来ないことに興奮し、
縛られる直接的な感触を快感と捉えるようになっていた。

帯締めを見るだけで、花芯がキュッと縮まり喜ぶ。
縄目が完成するだけで、蜜は座面を濡らし、胸の実はジンジン痺れるのだった。


「今日も筆で遊んでいなさい。」

縛りの中で命令されるだけで蜜がまた溢れだした。

ワタシは喜んで蕾の筆を絞めて遊んでいた。

ギリギリと音をさせて筆を絞めて遊ぶ。
絵にされていることすら忘れて快楽を貪っていた。

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