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色絵
第9章 猫

居なくなってから沙織は僕の夢に現れて苦しめた。

他の男に縄化粧を施され、妖艶な笑みを浮かべて男に貫かれ、僕を嘲笑う。

実際はどうだか、あり得ないことなのに、しょっちゅう夢を見て、胸を締め付けられる思いと反する自身のたぎりに悩まされ、虚しい朝を迎えるのだった。



そして、僕は本当の宝物を手に入れた。
貴女は、すうっと僕の心に入り、沙織に縛られた僕の心を開き、僕の陰部である性癖すら受け入れてくれた。

そして貴女自身もその性癖を分かち合える性質だ。
沙織と比較することなく、貴女を愛している。

さあ、もっと極みにいかなければ…



貴女の足首をそれぞれ吊るし、膝も吊る。
貴女は水平に宙を舞う。


ピシン…
尻を打ち目覚めさせる。

っはぅぅ…

口づけると返し僕を見つめる貴女が愛おしい。

「先生…どうなってるの…」

姿見で棒のように宙吊りになっていることを教えてやり、合わせて帯の目印も引く。

「やはり鞭がお好きなようだ。くまなく当たるように吊ってあげたから、またたっぷり味わいなさい。」


貴女がぷるぷると震えるがそれが恐怖か歓喜からかは、これから炙りだせばいい。


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