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色絵
第9章 猫
姿見を貴女の顔面に近づけて置く。
僕が何処を打つかわからず、ただ自分の狂う表情だけ突き付ける為。
そして貴女は気づけばいい。こんな秘めた快楽を分かち合えるのは僕しかいない。
僕から離れられないのだと…
「っあ…いやっ…」
「鞭が嫌ですか?」
「先生っ鏡を…鏡を退けて…」
「いや、しっかり見るのです。」
ピシン…
今まで隠れていた乳房を打つ。
ふああっ…痛いっ…イイっ…
始まる快感に貴女は鏡の話をする間もない。
鞭を両手に持って打つ。
同時に打ったりずらして打ち、全身が赤くなっていく。
ピシン…ピシピシン…
んは…ひぃぃ…んふ…
打つと身を捩り、悦びを縄が軋んで伝える。
足首を拡げて間に立ち、内腿や恥丘、腹まで打つ。
貴女の口は涎を垂らして、言葉でない得体の知れない獣の喘ぎとなる。
「まだ意識はありますか?鏡に映っているのは、誰ですか?」
ピシン…
ぅひぃっ…
「へんへぃ…気持ちいい…鞭がぁ…
狂ったおんながいまふっ
涎をたらしただらしない淫乱おんながぁ…」
ピシン…
んははっ…イイっ…もっと…狂わへてぇ…
沙織さん、沙絵さんのことなど頭から消えていた。