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色絵
第11章 無花果

んんん…いん…んんんん

やめてと言いたいが話せない。紐を失ったら…先生に欲を解放してもらうしかなくなる。

こんな気持ちのまま、抱かれたくない。

「怖いですか、いや、このくらいの持ち物の男性もいますよ。

もう僕じゃ、物足りなくなってしまうかもしれませんね。」

筆先が蜜壺にあてがわれる。無理矢理入れられずにホッとする。

「自分で欲しい分だけ入れるんですよ。
どこまでくわえ込むでしょうね。」

先生は意地悪な笑みを浮かべ、帯締めの端を左右に分け、椅子の横を通し、後ろ手に一つずつ持たせられる。

「わかりますか?紐を手繰り寄せて自分で入れていくんですよ。」

引っ張らないと外れて落ちてしまう。
ワタシは、

グイッ…

紐を引く。

下ろされていない硬い筆先がググッと肉を掻き分け入ってくる。

まだ筆先の半分位で、中程の膨れた部分は引っ掛かり入らなかった。

「ただ入ってるだけじゃ物足りないでしょう。」

柄の終わりに付いている紐の輪に帯締めが通される。帯締めには沢山の結び目の瘤が出来ていた。

2回結んであるところもあり、間隔もまちまちだった。


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