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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第10章 おじさんには素直に話そう…
近親相姦という過去を絶ち切るために
おじさんには素直に話そう…

結局一晩入院という事でオレはベッドで点滴を受けながら、そう考えた。

このままだと本当に志望校に合格出来なくなる、
母親はそれを見越してあんな事を毎晩…

だとしたら、これは厄介だ。

オレは看護師に母親ではなく、
おじさんに連絡して欲しいと頼んで
ケータイの番号を書いたメモを渡した。

翌朝、徐々に回復してきたせいか、身体が動かせるようになった。

その日の夕方、おじさんはオレの入院している部屋に見舞いに来た。

「亮輔くん、熱中症だって?ダメじゃないか、ちゃんと水分補給をしないと」

オレの身を案じてくれたのか、おじさんは1人で病気に直行して来たみたいだ。

「あの、おじさん」

「どうした?まだ具合が悪いのか?」

おじさんは優しい、
おれの唯一の味方と言っても過言ではない。

「あの、母はここに来てませんよね?」

念のため、母親には連絡したのかおじさんに聞いてみた。

「あぁ、そりゃ勿論だ。お母さんにも連絡しないとな、
 何せ入院だからね。
 でもどうしてお母さんじゃなくおじさんに連絡したんだい?」

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