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第3章 シーン　3

「風間がまた遊びに来たいって言ってきた。」
　大輔がそう言って来たのは一昨日のことだった。本当は何日か前に大輔に連絡を取って来たらしいのだが、少し迷っていたと言っていた。前回と今回は違うというのだ。
前は思いがけない里菜の下着姿と大輔が煽ってそのまま寝てしまう風間さんから見るとアクシデントでの過ちのように見える。だが、身体の関係が出来たしまった事を踏まえた今回は前とは違う。大輔はそこを気にしていた。
「どう違うの？」
　あたしの問いに大輔は視線を少し上に向けた後、大きく呼吸を整えてから離し始めた。
「前回は単なる偶然が積み重なった過ちでそうなった。俺や里菜が煽ったり罠を仕掛けた事も含めてあいつには罪の意識はなく、逆に里菜と結ばれた後で後悔すると言うか罪の意識に苛まれたはずだ。それをなかったこととして忘れるか、俺の所に済まなかったと言って詫びを入れてくるかは風間次第だと思った。