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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】 涙の味
その夜、ヒャンダンと狭い房で枕を並べて眠った。側仕えの女官とはいえ、寝所で眠るのはいつも明姫一人―もっとも大抵はユンが訪れていたが―、女官たちは廊下に控えていた。だから、こうやって一緒に眠るのは実は初めての体験である。
旅の疲れが出たのか、ヒャンダンはすぐに眠ったようである。明姫は一人、黙って天井を眺めていた。眼を閉じても、なかなか眠れない。
ヒャンダンには本当に世話になっている。先刻も言ったように、彼女が本当に黄維俊を恋い慕っているというのなら、仲を取り持って上げても良い。
旅の疲れが出たのか、ヒャンダンはすぐに眠ったようである。明姫は一人、黙って天井を眺めていた。眼を閉じても、なかなか眠れない。
ヒャンダンには本当に世話になっている。先刻も言ったように、彼女が本当に黄維俊を恋い慕っているというのなら、仲を取り持って上げても良い。