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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第13章 第三話 【観玉寺の廃妃】 涙の味
―明姫は嫌らしいな。胸を吸われただけで、気をやってしまうのだな。
ユンに言葉で嬲られて、明姫は泣いてしまったことがある。まさか明姫が泣き出すとは思わず、ユンは物凄く狼狽して謝ってくれたけれど。
そこまで考え、明姫は薄闇の中、一人で頬を赤らめた。ヒャンダンが起きていなくて幸いだった。
好きな相手と祝福されて結ばれることのできるヒャンダンが羨ましい。だが、その結婚にも翳りはある。夫婦の営みができないことは即ち子どもに恵まれないのを意味している。
ユンに言葉で嬲られて、明姫は泣いてしまったことがある。まさか明姫が泣き出すとは思わず、ユンは物凄く狼狽して謝ってくれたけれど。
そこまで考え、明姫は薄闇の中、一人で頬を赤らめた。ヒャンダンが起きていなくて幸いだった。
好きな相手と祝福されて結ばれることのできるヒャンダンが羨ましい。だが、その結婚にも翳りはある。夫婦の営みができないことは即ち子どもに恵まれないのを意味している。