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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第14章 第三話 【観玉寺の廃妃】 祭りの夜
確か去年も同じ科白を聞いたような気がするが、明姫は微笑んだ。
「判りました。では、大切な息子さんに器量よしで働き者のお嫁さんが来るようにとお願い事を書いておきましょうね」
優しく言い、後ろでうつむいている息子にも声をかけた。
「あなたは何か願い事はありますか?」
「えっ、お、俺ァは。そのぅ」
「ああ、気が揉める。さっさと申し上げんかい」
老婆が息子を叱ると、息子は真っ赤になり、余計に言葉が出ないようである。
「お婆さん、そんなに怒らないで。余計に言えなくなってしまうわ」
「判りました。では、大切な息子さんに器量よしで働き者のお嫁さんが来るようにとお願い事を書いておきましょうね」
優しく言い、後ろでうつむいている息子にも声をかけた。
「あなたは何か願い事はありますか?」
「えっ、お、俺ァは。そのぅ」
「ああ、気が揉める。さっさと申し上げんかい」
老婆が息子を叱ると、息子は真っ赤になり、余計に言葉が出ないようである。
「お婆さん、そんなに怒らないで。余計に言えなくなってしまうわ」