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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第2章 第一話 【桜草】 戸惑いと、ときめきと
「何から話しましょうか?」
 それならいっそ姉に徹してしまえと、明姫はいっそう優しげな声音になる。
「そなたは既に両親がいないと言っていたが、私には母がいる。父は七年前に亡くなった」
「そう、お母さまはどのような方?」
「何と言えば良いのだろうな。自分の母親をひとことで言い表すのもなかなか難しいが、強くて脆い女(ひと)だろうな」
「強くて脆い―、何だか矛盾してない?」
「確かに」
 彼はそこで、ひっそりと笑った。また、儚げな微笑。その哀しげな微笑みは、いつも明姫の心までをさざめかせ、震わせる。
「でも、そうとしか言いようがない。私の母は強いのに、とても脆くて弱い一面を持っているんだ」
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