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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再生
翌日の朝になった。ヒャンダンは寺の厨房で薬湯を煎じていた。火鉢の上に土瓶を乗せ、時間をかけてゆっくりと煮出すのである。なかなかに根気のいる作業で、じっくりとやるのがコツだ。
「あれま、誰もいねえと思ったら、ヒャンダンさまがいたのけ」
背後から賑やかな声がして、シミョンが入ってくる。
「おはようございます」
ヒャンダンは丁重に挨拶した。明姫と同様、ヒャンダンもまた女官であったことをひけらかすような娘ではない。
「あれま、誰もいねえと思ったら、ヒャンダンさまがいたのけ」
背後から賑やかな声がして、シミョンが入ってくる。
「おはようございます」
ヒャンダンは丁重に挨拶した。明姫と同様、ヒャンダンもまた女官であったことをひけらかすような娘ではない。