この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第2章 第一話 【桜草】 戸惑いと、ときめきと
だが、彼と領議政はこの際、関係はない。彼は彼で伯父の犯した罪について懊悩しているようだし、彼自身の告白では、どうやら領議政はユンの父までをも毒牙に掛けたらしい可能性もあるという。
実際に領議政がユンの父を殺したのかどううかはともかく、ある意味、ユンもまた領議政の犯した罪の犠牲になっている一人と言って良い。そして、ユンは領議政が彼の伯父ゆえに余計に悩んでいる。
そんな彼を憎むことなど、できようはずもない。いや、それはすべて都合の良い明姫自身の言い訳にすぎないと判っている。
実際に領議政がユンの父を殺したのかどううかはともかく、ある意味、ユンもまた領議政の犯した罪の犠牲になっている一人と言って良い。そして、ユンは領議政が彼の伯父ゆえに余計に悩んでいる。
そんな彼を憎むことなど、できようはずもない。いや、それはすべて都合の良い明姫自身の言い訳にすぎないと判っている。