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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再生
「懐妊―」
空気を求める魚のように少しだけ胸を喘がせ、明姫は嫌々をするように首を振った。
「私、赤ちゃんができたの?」
夢にまで見た妊娠。大好きなユンの子どもを身籠もり、生んで育ててみたいという願い、母になるという夢がいよいよ叶うというのか? しかし、いざ夢が実現するかもしれないと思うと、途方もない恐怖が明姫を襲った。
果たして、ユンは懐妊を歓んでくれるだろうか。やがて生まれてくる二人の赤ちゃんを笑顔で迎えてくれるだろうか。
今の自分の立場は後宮を追放された廃妃なのだ。廃妃となり庶人に落とされた身での懐妊。しかも、王の子を身籠もった。それが良いことなのか、悪いことなのかも瞬時には判断できない。
空気を求める魚のように少しだけ胸を喘がせ、明姫は嫌々をするように首を振った。
「私、赤ちゃんができたの?」
夢にまで見た妊娠。大好きなユンの子どもを身籠もり、生んで育ててみたいという願い、母になるという夢がいよいよ叶うというのか? しかし、いざ夢が実現するかもしれないと思うと、途方もない恐怖が明姫を襲った。
果たして、ユンは懐妊を歓んでくれるだろうか。やがて生まれてくる二人の赤ちゃんを笑顔で迎えてくれるだろうか。
今の自分の立場は後宮を追放された廃妃なのだ。廃妃となり庶人に落とされた身での懐妊。しかも、王の子を身籠もった。それが良いことなのか、悪いことなのかも瞬時には判断できない。