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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再生
女官時代、明姫は朋輩たちから〝奥手の明姫〟と呼ばれていた。むろん、その手の話題には疎く、性的知識も皆無だったからだ。
「ヒャンダン、私、怖いわ」
明姫が小刻みに身を震わせると、ヒャンダンが明姫の手を取った。
「明姫、あなたはもう母親よ。今でのように甘えは許されないの。考えてもみて。あなたの生む御子は現段階では国王殿下のたった一人のお子さまということになる。お腹の赤ちゃんが男の子なら、あなたはもしかしたら、世子さまのご生母になるかもしれない」
「そんな―。怖ろしいことを言わないで。私の生む子どもが世子さまだなんて、あり得ない」
「ヒャンダン、私、怖いわ」
明姫が小刻みに身を震わせると、ヒャンダンが明姫の手を取った。
「明姫、あなたはもう母親よ。今でのように甘えは許されないの。考えてもみて。あなたの生む御子は現段階では国王殿下のたった一人のお子さまということになる。お腹の赤ちゃんが男の子なら、あなたはもしかしたら、世子さまのご生母になるかもしれない」
「そんな―。怖ろしいことを言わないで。私の生む子どもが世子さまだなんて、あり得ない」