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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再生
「身体の方は大事ないか? 思い返せば、あの夜、そなたはもう懐妊していたのだな。妊婦相手にあのような酷い抱き方をして、よく子が流れなかったものだ。今から思うと、我ながらゾッとする」
「きっと生命力の強い子なのよ」
「洪女官の書状では、悪阻も烈しく寝込んでいると聞いたのだが」
「少しずつ治まってきているわ。慈慶和尚さまが薬を処方して下さったから」
慈慶和尚は薬草の知識にも通じており、医術にも造詣が深い。明姫を診て懐妊だと断言したのも慈慶和尚だったし、その後、悪阻が治まる薬と体力をつける薬を出してくれたのも彼である。
「きっと生命力の強い子なのよ」
「洪女官の書状では、悪阻も烈しく寝込んでいると聞いたのだが」
「少しずつ治まってきているわ。慈慶和尚さまが薬を処方して下さったから」
慈慶和尚は薬草の知識にも通じており、医術にも造詣が深い。明姫を診て懐妊だと断言したのも慈慶和尚だったし、その後、悪阻が治まる薬と体力をつける薬を出してくれたのも彼である。