この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第15章 第三話 【観玉寺の廃妃】 再生
明姫が山門から石段を下りて姿を現すと、その場からどよめきが洩れた。今、石段の下にはふもとの村人が居並んでいる。明姫は身分を感じさせず誰にでも優しく接した。彼らは廃妃の門出をひとめ見送ろうと集まってきたのである。
「流石はこの国一の男を射落としただけはある。本当に天女さまのように綺麗ぇだ」
ヒャンダンに手伝って貰って着付けた華やかなチマチョゴリを纏い、明姫の美しさは咲き誇る桜花も色褪せんばかりに際立っていた。
村人は一生涯に一度と見ることのない国王の愛妃の晴れ姿を間近に見て、興奮気味である。
「流石はこの国一の男を射落としただけはある。本当に天女さまのように綺麗ぇだ」
ヒャンダンに手伝って貰って着付けた華やかなチマチョゴリを纏い、明姫の美しさは咲き誇る桜花も色褪せんばかりに際立っていた。
村人は一生涯に一度と見ることのない国王の愛妃の晴れ姿を間近に見て、興奮気味である。