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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第16章 第四話 【永遠の少女】 愛しき者
―もしや私には元気な子は授からぬのか?
彼はすっかり気弱になっているらしかった。明姫はウンを失った直後に中殿がしてくれたように、ユンの手を両手でしっかりと包み込んだ。
―大丈夫、そんなことはありません。今度はきっと丈夫な子が生まれてきます。だから、そんな哀しいことをおっしゃらないで。お腹の子が聞けば、きっと哀しみます。
―そうだな、今度はきっと丈夫な子が生まれてこよう。
ユンもその言葉に、気を取り直したように弱々しい笑みを浮かべたものだった。新しい生命を宿している明姫に比べて、当初はユンの方がその落胆も衝撃も大きいものだったようである。
彼はすっかり気弱になっているらしかった。明姫はウンを失った直後に中殿がしてくれたように、ユンの手を両手でしっかりと包み込んだ。
―大丈夫、そんなことはありません。今度はきっと丈夫な子が生まれてきます。だから、そんな哀しいことをおっしゃらないで。お腹の子が聞けば、きっと哀しみます。
―そうだな、今度はきっと丈夫な子が生まれてこよう。
ユンもその言葉に、気を取り直したように弱々しい笑みを浮かべたものだった。新しい生命を宿している明姫に比べて、当初はユンの方がその落胆も衝撃も大きいものだったようである。