この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第2章 第一話 【桜草】 戸惑いと、ときめきと
ユンの顔に微苦笑が浮かぶ。
「やはり、そなたは可愛らしい外見とは裏腹に鋭いな」
明姫は知らず勢い込んでいた。
「ねえ、教えて。ソンドンは何故、亡くなったの? 領相大監に殺されたの?」
夢中になっていたために、明姫は自分がまたしても重大な失言をしてしまったことに気づかなかった。
ユンが綺麗な瞳を細めた。その切れ長の双眸には見たのことない剣呑な光が宿っている。
「明姫は何ゆえ、この事件の黒幕が領議政だと知っている?」
「それは―」
口ごもり、視線を泳がせた。
「やはり、そなたは可愛らしい外見とは裏腹に鋭いな」
明姫は知らず勢い込んでいた。
「ねえ、教えて。ソンドンは何故、亡くなったの? 領相大監に殺されたの?」
夢中になっていたために、明姫は自分がまたしても重大な失言をしてしまったことに気づかなかった。
ユンが綺麗な瞳を細めた。その切れ長の双眸には見たのことない剣呑な光が宿っている。
「明姫は何ゆえ、この事件の黒幕が領議政だと知っている?」
「それは―」
口ごもり、視線を泳がせた。